少しハニカム構造体

ふみのつれづれ

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

9カ月

この月末、私とほぼ同時期に入社した障害者さんが9カ月というヤマを越える(まあ正確に言うと事情はちょっと違っていて私の方が1カ月早いのだが、なぜ一緒と数えているのかも含めそれはさておき)。彼にとって入社9ケ月なら私にとってもそういうわけで約…

冬支度

昨日の仕事おわり、明日から遅い夏休み、旅行のために長期休暇をとる上司と二人きりになって、私のいない間しっかりやってくれよ、と言われる。あらためて言われるまでもなく私にとってしっかりやるということはいつもどおりやるというだけのことなだが、そ…

スケジュール帳と、ジャンヌ・ダルクあるいはドン・キホーテ

来年のスケジュール帳を買う。色柄ともに今年とまるきり同じ、つまりメーカーと品番が同じもの。地味で、それでいてちょっとオンナっぽいかもしれないカバーの色。今まで毎年毎年いろんなデザイン、ときにはキャラクターものだったりときにはカバーが別売で…

傷だらけのローラの人生はいろいろ

お盆に帰郷したとき、従妹と従妹と私の共通の友人、私にとっては初対面の子、という女性ばかり4人で飲んでいて2軒めにカラオケスナックに行く。従妹ともカラオケが初めてなら他の2人とも初めて。別に好きな歌を歌えばいいのだが妙なウケ狙いの気持ちにか…

夏の終わりの蚊は凶暴

どの季節がいちばん好きかと言われれば、私は断然、梅雨時だ。じめじめしていて、植物たちがむわあっと清潔な体温を発散させる。その匂いに包まれると、私はホントは人間ではなく植物に生まれるべきだったんじゃないかと思う。次生まれてくる時は、たとえす…

ぬるいそば

私が東京に出てきていちばん最初に「ああ、都会だなあ」と実感した場所は、実は方南町だった。方南町というのは丸ノ内線の中野坂上駅から分かれて、たった3つばかりの駅がある丸ノ内支線のその終点、いわゆる盲腸線というのか、その突端、方南通りと環七の…

残像

本当ならばリアス式海岸の入江のおだやかな海を眺めることができたはずのその海沿いの国道は、津波のあと築かれた堤防のせいで景色が台無しになり、きっとそのせいもあって私の言葉数は多い。もし海が見えたら、助手席の私はたとえ今日が小雨まじりの天気だ…

盗んだバイクで走らない

こんなことを書くと私には繊細さのカケラもなく(曲がりなりにも短歌を齧っていたのに)詩人の素質が全くないということを暴露することになりそうなので少し気が引けるのだが、小学校中学校とくに小学生の頃は学校が大好きだった。学校は勉強するところなの…

ストレートネック3

私が通っていた今はもうない幼稚園。毎日私の実家のお向かいに住む一歳上の子と一緒に通っていた。小学校の校庭を斜めに突っ切り、そのすぐ先。大人になってその幼稚園を眺めていて園庭の狭さに愕然とした。よくもあんな狭い庭で運動会なんてやれたもんだな…

ストレートネック2

前回の話の続き。というか後日談のような話。今年のお盆の夜はフシギとなつかしい人に立て続けに会う。ちょっと説明しておくと、私の郷里ではお盆の間、毎夜松明かし(まつあかし)といって松を短く裂いたものを燃やし火を焚く。13日には迎え火、14日15日も…

ストレートネック

医者に行って時々やってくる頭痛を訴えると、すぐさま首のレントゲンを撮ろうということになる。撮った結果を医者の机の上のモニター画面で見ると加齢からくるストレートネックが原因らしいということになる。そんなコトバ初めて聞いた。ネックが曲がってい…

家を建てたい

さいきん、家を建てたい、と猛烈に思うようになった。実家の土地に自分の家を建てる。今の実家は、住むのにはちょっと不便なのだ。終の棲家が欲しいとはさらさら思わないが、まあ、基地がもうひとつあってもいいかなあ、あった方がいいなあ、と。私の財産は…

クリオネ、もしくは天秤を持たない人

今回も今回でなかなか手ごわい相手だった。前評判は最強、始まってみるとクネクネとしてつかみどころがない。はてあの前評判はなんだったのか、コイツはバテているのかと思わせておいて終盤になって非常に強烈なパンチを繰り出してきて、私は危うくリングに…